ジャパンカップ 1996年

第16回 ジャパンカップ 1996年

1996年のジャパンカップで単勝1番人気に支持されたのは、フランスのエリシオ。この年のリュパン賞、サンクルー大賞、凱旋門賞とG1レース3勝を挙げている。

2番人気はバブルガムフェロー。前走は3歳馬としては史上初となる天皇賞(秋)優勝を果たしている。その前走時はアメリカ遠征中で騎乗できなかった、主戦騎手の岡部幸雄も戻ってきた。日本代表として、注目を集める存在だった。

3番人気はイギリスのペンタイア。この1996年はキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを制している。

レースはカネツクロスが逃げて、1000メートル通過は59秒4。このカネツクロスをエリシオと秋華賞馬ファビラスラフィンがマークする形でレースは流れた。そのファビラスラフィンが、好内容のレースぶりを見せる。直線でカネツクロスとエリシオの間から抜け出して、先頭に立ったのだ。人気のバブルガムフェローが伸びを欠く中、このファビラスラフィンの奮闘ぶりに注目が集まる。

しかし、そのファビラスラフィンに並びかける馬が1頭。シングスピールだった。2頭は馬体を合わせての叩き合い。そのまま、並んでゴール板を駆け抜けた。写真判定となったが、2頭の鞍上は既に結果がわかっていた。シングスピールの鞍上、ランフランコ・デットーリの手が高々と上がる。勝ったのはシングスピールだった。

ファビラスラフィンの鞍上、松永幹夫も完璧な騎乗をしたに違いない。レース後、メディアを通して出た彼のコメントが印象深い「誰だ、デットーリなんか(ジャパンカップに)呼んできたのは」。口取りの後、デットーリお得意のフライングディスマウントが、東京競馬場の大観衆の前で披露される。世界最高の騎手が見せた騎乗ぶりに、多くの日本のファンが酔いしれたジャパンカップとなった。


このエントリーをはてなブックマークに追加