ジャパンカップ 1989年

第9回 ジャパンカップ 1989年

1989年のジャパンカップで、単勝1番人気に支持されたのはスーパークリーク。前走で天皇賞(秋)を制している。前年1988年の菊花賞馬でもある。世界を相手に、3つ目のG1タイトルを狙う。

2番人気はオグリキャップ。前走はマイルチャンピオンシップを優勝。連闘でジャパンカップに挑戦してきた。この連闘に、競馬メディア、そしてファンの間で様々な議論が起こった。そのマイルチャンピオンシップで2着に敗れたバンブーメモリーも、このレースに出走してきている。

3番人気はアメリカのホークスター。この時点で、芝2400メートルの世界レコードタイムを持っている馬だった。しかしこのレースで、何とその世界レコードが破られることになる。

レースはイギリスのイブンベイがハナを切る。レース前、先頭に立って逃げると見られていたホークスターはその直後2番手からのレース。快速馬が逃げると見られていたところ、その快速馬のハナをイブンベイが叩いてしまったのだ。1000メートル通過は58秒5。大変なハイペースとなってしまった。

この激しいハナ争いを直後の3番手で見ていたのが、ニュージーランドのホーリックス。イブンベイ、ホークスターが直線で脚色が一杯になったところで代わりに先頭に立って粘り込む。

どの馬がこのホーリックスを捕まえに行くのか?その候補となる馬が外から末脚を伸ばしてきた瞬間、日本のファンは歓声を挙げた。飛んできたのは、オグリキャップだった。オグリキャップがホーリックスとの差を縮める。そして馬体を並べる。しかしクビ差及ばない。優勝はホーリックス。オグリキャップは悔しい2着だった。

レース後、掲示板に驚きの数字が表示される。2分22秒2。世界レコードタイムが更新された瞬間だった。その超高速バトルを制したホーリックスと僅かに及ばず敗れたオグリキャップ。この2頭のハイレベルなバトルは、後々まで語り継がれることになった。


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