ジャパンカップ 1987年

第7回 ジャパンカップ 1987年

1987年のジャパンカップで、単勝1番人気に支持されたのはフランスのトリプティック。前年1986年に続いて、2度目のジャパンカップ参戦となった。11着に敗れた前年と大きな違いがひとつ。この年は前哨戦として、当時オープン特別だった富士ステークスに取相したのである。この富士ステークスで2着以下に5馬身差をつける形で快勝したトリプティックは、単勝オッズ1.8倍と断然の評価を受けることになった。

2番人気はイギリスのムーンマッドネス。この年のフランス・サンクルー大賞を制している。前年1986年には英国セントレジャーでも優勝している。

3番人気はフランスのルグロリュー。来日前はアメリカに遠征し、前走のワシントンDCインターナショナルを制している。

レースはムーンマッドネスと日本のレジェンドテイオーの先行争いで始まった。1000メートル通過は58秒8とやや速い。その流れのまま、4コーナーから直線へ。直線では先行争いを演じた2頭に代わり、ルグロリューが先頭に立って、粘り込みを見せる。注目されたのはトリプティック。しかし、なかなか馬群から抜け出して来ることが出来ない。代わりにアメリカのサウスジェット、日本のダイナアクトレスが伸びてきたが、ルグロリューが振り切って先頭でゴール。アメリカ、日本とG1を連勝した。

ルグロリューは当時3歳馬。牡馬だったが、この日の馬体重は410キロと小柄な馬だった。しかし、母国フランスだけではなく、アメリカ、日本と転戦して結果を残した。小さな体に秘められたパワーは、とても強力なものであったに違いない。一方、早めの来日で万全を期した形だったトリプティックは4着。直線で前が塞がる不利があった。競馬で勝つ、ということの難しさを教えられたレースだった。


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