第4回 ジャパンカップ 1984年

1984年のジャパンカップを、日本のファンはある特別な想いで注目、あるいは期待としていた。何故なら1983年の皐月賞、ダービー、菊花賞を制した3冠馬ミスターシービーとこの1984年の同じく3冠馬シンボリルドルフの2頭が揃って、日本代表として参戦することになったのである。この2頭の3冠馬の初対決、という点でも注目だったが、まだ日本勢に勝ち星のないジャパンカップにおいて、今年こそ日本馬の優勝か?という意味でも期待を抱かせる顔ぶれでもあった。

レースは西浦勝一騎乗のカツラギエースがハナに立って、引っ張る形に。向正面から3コーナーのあたりでは後続を引き離す大逃げとなった。4コーナーから直線へ。カツラギエースのリードがさすがになくなる。馬群に飲み込まれてしまうのか?後続の馬たちの出番となるのか?

しかし、カツラギエースはなかなか後続に前を譲らない。イギリスのベッドタイムが、そしてシンボリルドルフが懸命に前を追うが、カツラギエースになかなか並びかけることが出来ない。反対に後続を突き放すような形となった。カツラギエースにはまだ余力があった。その余力で後続を振り切り、先頭でゴール板を駆け抜けた。見事な逃げ切り勝ちである。

これが日本馬として初のジャパンカップ優勝となった。世界の競馬に追いつけ、追い越せ、という目標を掲げて創設されたジャパンカップだが、4回目にして日本のホースマン達に希望の光を与える結果となった。もっとも最初に勝つのはミスターシービーかシンボリルドルフが勝つと思っていたファンも多く、伏兵による日本馬初勝利という印象を残したジャパンカップでもあった。単勝払戻金は4060円、この時カツラギエースは10番人気馬に過ぎなかったのである。


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